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【紫蘇の歴史】
中国南部からミャンマー、ヒマラヤにかけてが原産で、広くアジアの温帯地域に分布しています。
日本へは非常に古くに渡来し、各地に自生していました。各地の縄文時代の遺跡からしその種
実の出土例があります。平安時代にはすでに香辛野菜として栽培が始まっていました。
【紫蘇の名前の由来】
中国、三国時代に1人の少年が蟹をむさぼり食べて、ひどい食中毒になり肌の色は紫色に
変色し、死に直面しました。そこで旅の名医が置いて行った葉を与えたところ、命が蘇った
そうです。その葉を「紫蘇」(しそ)と名づけ、以来、魚や蟹の毒を消すものとして重用 される
ようになりました。
【紫蘇は体にとてもいい?!】
紫蘇の生葉はビタミン類、ミネラル類を含み、古くから薬用として広く用い
られてきました。βーカロチンが大量に含まれるほか、ビタミン郡のうち
B1・B2・B6、ビタミンCナイアシンも含みます。カルシウムが豊富なほか、
鉄・カリウム・マグネシウム・亜鉛なども豊富です。しそは赤いアントシアン
色素(シソニン)の有る無しによって、赤じそ系と青じそ系に分けられますが
カロチンが赤じそに少ないほかは、青じそと赤じその成分は似ています。
栄養素が高いのは青じそ、薬効があるのは逆に赤じその方だと言われています。
従来より言われてきた殺菌、防腐作用のほか、異常に働いていた免疫力を正常に
もどす働きがあることが最近の研究によりわかってきて、アレルギー抑制効果が期待できるとされています。
【殺菌効果と食欲増進】
しその独特の香り成分は、ペリルアルデヒドやリモネン・ピネンなどです。なかでも成分の半分以上を占めるペリルアルデヒドは
シソアルデヒドとも呼ばれ、強い殺菌作用・防腐効果があります。刺身のつまや料理のあしらい、薬味に欠かせないのはこのた
めです。食中毒を予防するほか、消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させて胃の調子を整える作用があるとされています。
【貧血予防作用】
紫蘇は鉄分が多く、また鉄の吸収を助けるビタミンCも多く含むことから、貧血予防に効果的と言われています。
【アレルギー抑制作用】
しそには、体内でEPAに変化するαーリノレン酸が含まれています。EPAには免疫を正常にするはたらきがあり、アトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー症状を緩和してくれる効果に期待が持たれてるのでは?と近年の研究でわかってきたそうです。
【血糖値上昇を抑制し血液サラサラ?】
紫蘇に多く含まれるロズマリン酸は、麦芽糖を分解する酵素「マルターゼ」を阻止。ブドウ糖に変化しない麦芽糖は、
身体に貯えられることなく、そのまま排泄されるとの事です。
【さらに、最近の研究では・・・】
消臭作用、血中のアルコール分解促進作用、煙草のニコチンやタールをうすめる作用などが学会で報告されています。
※このページは紫蘇の生葉のご紹介です。 |
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